前回の「墓じまい」とは、の続きとして「墓じまい」に必要な準備と確認について
考えてみたいと思います。
先ず、墓じまいをしようとされている方が継承者なのかどうか。
お寺様や親族間で十分な話し合いができているかどうか。
そして、お骨の行き先をどの様にするのかを考える必要があります。
中でも親族との話し合いは重要で、データではこの「親族間トラブル」が一番多いそうです。
お骨の行き先については、
“別のお墓へ移す”
“本山へ納骨やお寺で永代供養してもらう(納骨堂や合祀墓を含む)”
“樹木葬”
“散骨”
“自宅で保管(一時的)”
など、様々です。
墓じまいといってもこのうち、別のお墓へ移す、永代供養、樹木葬等は「改葬」
に当たりますので、「改葬許可書」が必要です。
また自宅で保管する場合も「※遺骨引渡証明書」が必要になります。
以上が決まれば閉眼供養をし、石材店や専門業者にお願いし墓石撤去、
遺骨の取り出しを行います。
墓じまいの大雑把な流れは以上となりますが、後悔なくベストな選択が出来る
ように十分な話し合いと時間をかけましょう。
(※遺骨引渡証明書:この書類は「今すぐではないが将来はお墓に納骨する」などの際に必要となります。)
墓じまいも含め、増え続けるお墓の無縁化ですが、今の出生率や時代背景だけでなく、
今まで受け継がれてきたお墓の文化や、日本人の死生観も変わってきているのしょうか・・・